語源
大竹市歴史研究会は、「大竹」の由来として次の説を挙げたうえで、確実な根拠を持つ説明は存在しないとしています。
- 横竹説 — 「横竹」と書いて「おおたけ」と読んだとする説
- 大滝説 — 弥栄ダムのあたりが分水嶺で、大竹川に流れる辺りに大きな滝があったとする説
- 竹の多さ説 — 竹が多いから「大竹」とする説
地名としての古さははっきりしています。天平6年(734年)の『続日本紀』第十一巻に「大竹川をもって安芸・周防の国境とする」とあり、8世紀にはすでに「大竹」の名が使われていました。また古い表現として「大谷(おおたけ)とて 岸高き山河 流れ出で見ゆ」と歌われたことも紹介されています。
説の出発点が表記・地形・植生に分かれており、どれか一つに絞る材料はありません。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 奈良 | 大竹川 | 734年、『続日本紀』に安芸・周防の国境として見える |
| 不明 | 大谷(おおたけ) | 「岸高き山河流れ出で見ゆ」と歌われた古い表現 |
| 昭和 | 大竹市 | 市制施行後の現行名 |
地名の特徴
大竹市は広島県の最西端に位置し、小瀬川(大竹川)をはさんで山口県岩国市・和木町と接します。地名の初出が国境を示す川の名であった点は特徴的で、この川は現在も県境になっています。
市域には小方(おがた)の地名も残り、古くは山陽道の駅の一つ「遠管駅(おがえき)」があったと伝えられます。これは市域内の別の地名であって、「大竹」の由来ではありません。
特産・名物
大竹市は、瀬戸内海に面した豊かな自然環境を活かした新鮮な海の幸や、独自の養殖技術によって育まれたブランド魚が特産品として知られています。
広島レモンサーモン 広島県産の瀬戸内レモンを餌に配合することで育てられたブランド魚です。ほのかなレモンの香りが特徴で、身が締まりながらも淡白な味わいが楽しめます。北広島の大暮川での育成を経て、大竹市の阿多田島などで養殖されることで品質が高まっています。
大竹市産 牡蠣(かき) 大竹市は良質な海域に恵まれ、濃厚な旨味が特徴の殻付牡蠣が豊富です。「オレのガンガン焼き」など、BBQや調理に適した形で提供され、その豊かな風味から地元住民や観光客に愛されています。