語源
日野という地名の起こりには、日野市公式ホームページによると主に三つの説があります。ひとつは、応永32年(1425年)ごろに日野中納言資朝の玄孫・宮内資忠がこの地に移住し、「日野」と号したとする説です。
また、武蔵七党西党の祖・日奉宗頼が天御中主神を勧請して日野宮権現を祀ったという伝説に基づく説、さらに、上古に府中へ国府があったころ日野台地に烽火台が置かれ、「火野」と呼ばれたものが和銅6年(713年)に「日野」に改められたとする説も伝わっています。
このほか、語源由来辞典などでは、近世の「日野宿」にちなむ地名であることや、「桧野」「樋野」に由来する可能性も挙げられていますが、決定的な由来は未詳とされています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 奈良 | 火野 | 烽火台に由来するという伝説上の呼称 |
| 奈良 | 日野 | 和銅6年に改称したとする説 |
| 鎌倉 | 日野宮権現周辺の地名 | 日奉宗頼の伝説に関連 |
| 江戸 | 日野宿 | 近世の宿場名として定着 |
| 明治 | 日野村 | 町村制以前の行政地名 |
| 昭和 | 日野市 | 昭和38年に市制施行 |
地名の特徴
日野市の「日野」は、歴史伝承に基づく説が複数並立している点が特徴です。武蔵国府との関係や、日野宿としての宿場町の歴史とも結びついて語られることが多く、古代から中世・近世へと地名が受け継がれてきたことがうかがえます。