🗾 地名由来辞典

宇部市 うべし

山口県 / 宇部市

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宇部市の地名は、ムベの繁茂地、海辺の景観、宇治部の部民集住などを由来とする諸説があります。古くは「むべ」「むへ」とも記され、のちに「宇部」の表記が定着しました。

語源

宇部市の地名由来には諸説あります。代表的なのは、地元名産の植物であるムベ(トキワアケビ)が繁茂していたことから「ムベ」と呼ばれ、それが転訛して「ウベ」になったとする説です。ほかに、海辺の景観に由来して「ウミベ」が転訛したとする説、応神天皇の時代に置かれた宇治部の部民が住んだ地域で、「宇治部里(うじべり)」が転じて「宇部」になったとする説があります。

文献上は、12世紀の歌集『散木奇歌集』に「むべ」「むへ」と読める地名が見え、これが宇部の地名の古い記録とされています。さらに、1335年(建武2年)の「厚東武実寄進状案」では、漢字表記の「宇部」が確認できます。

歴史的変遷

時代呼称備考
平安むべ/むへ『散木奇歌集』に見える地名表記
鎌倉末期〜南北朝宇部郷1335年の文書で漢字表記が確認される
近代宇部市1921年に市制施行

地名の特徴

宇部市は、地名の由来に植物・地形・人名系の複数説がある点が特徴です。とくに「ムベ」は現在も植物名として知られ、地名と自然環境の結びつきを感じさせます。

また、宇部市は石炭産業と工業化で発展した都市としても知られ、地名の古層と近代都市としての発展が重なっている地域です。

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-16