語源
「矢板」という地名の語義は、現時点で確認できていません。
まぎらわしいのは人名との関係です。明治期に活躍した政治家・実業家の矢板武は市名と同じ「矢板」を用いますが、武の苗字はこの地名から付けたと伝えられています。 つまり市名が人物名に由来するのではなく、先にあった地名を人物が名乗った形です。安中市(安中氏の姓が地名になった)とはちょうど逆の順序になります。
一方、その地名「矢板」がもともと何を意味したのかは、参照した資料からは確定できませんでした。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸以前 | 矢板 | 地名として成立していたとみられるが、由来は未詳 |
| 明治 | 矢板 | 矢板武が地名にちなみ改姓したと伝わる |
| 昭和 | 矢板市 | 市制施行により自治体名として定着 |
地名の特徴
矢板市は栃木県北部、那須野が原の南西にあります。矢板武ゆかりの史跡や日本遺産関連の施設が多く、地名と人物史が強く結びついて語られますが、由来の向きは人名→地名ではなく地名→人名である点に注意が必要です。