🗾 地名由来辞典

三島市 ( みしまし )

静岡県 / 三島市 鎌倉時代由来

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三島市の地名は三嶋大社に由来します。当地はもと伊豆国府が置かれ「国府」と称されましたが、伊豆諸島から名を携えて遷座した大社にちなみ、13世紀末ごろから「三島」と呼ばれるようになりました。

語源

三島市の「三島」は、三嶋大社(みしまたいしゃ)の所在地であることに由来するとされます。

注意が要るのは、この土地がもともと「三島」ではなかったことです。現在の市域には伊豆国の国府(こくふ)が置かれ、古代にはその名をとって「国府(こう)」と称されていました。三嶋神が国府に祀られたのち、13世紀末ごろから大社にちなんで土地の名も「三島」と呼ばれるようになったとされます。

では、その大社の名はどこから来たのか。『和名抄』に見える「伊豆国賀茂郡三島郷」の「三島」は伊豆諸島を指しており、現在の三島市ではありません。この「三島」が、伊豆諸島の尊称「御島(みしま)」に由来すると考えられています。三嶋大社はもともと伊豆諸島で創建されて「三島」の名を持ち、伊豆半島南部を経て伊豆国府(現在の社地)へ遷座したというのが通説です。

つまり「御島」は三嶋大社という社名の語源であって、三島市という地名の直接の語源ではありません。地名としての「三島」は、名を携えて移ってきた大社が、土地の呼称を「国府」から塗り替えたものです。海に面していないのに「島」の字を用いるのは、この経緯によります。

このほか、三嶋大明神が三つの洲の神であるとして「州」が「嶋」に改められたとする説や、清流に挟まれた土地が三つの島のように見えたためとする説も伝わっています。

歴史的変遷

時代呼称備考
奈良国府(こう)伊豆国の国府が置かれ、その名で呼ばれた
平安国府(こう)三嶋神が国府に祀られる
鎌倉三島13世紀末ごろ、三嶋大社にちなむ地名として定着
昭和三島市1941年に市制施行

地名の特徴

三島は、寺社の名が土地の名を塗り替えた例として分かりやすい地名です。同じ「神社と同じ名の土地」でも、香取市(地名「香取」が先にあり、香取神宮がそれを冠した)とは向きが逆になります。

また、「島」という字を含みながら海岸地形ではない点も特徴で、伊豆諸島から遷ってきた社の名を負っているという由来がそのまま字面に残っています。

参考資料・出典

最終更新: 2026-09-03