🗾 地名由来辞典

大津市 おおつし

滋賀県 / 大津市 飛鳥時代由来

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古語で「港」を意味する「津」に「大きな・主要な」を表す「大」を冠した地名で、琵琶湖の主要な港として栄えたことに由来する。

語源

「大津」は古語で「港・渡船場」を意味する「津」に、「大きな・主要な」を表す「大」を冠した地名。琵琶湖びわこの南端に位置し、湖上交通と陸上交通が交わる主要な港であったことに由来する。

667年、天智天皇がこの地に「近江大津宮おうみおおつのみや」を置いたことで、古代から「大津」の地名が記録に残る。その後一時「古津ふるつ」と呼ばれたが、平安京遷都の頃に「大津」の名が復活した。

歴史的変遷

時代呼称備考
飛鳥時代近江大津宮667年、天智天皇が遷都(数年で廃絶)
奈良時代古津宮都廃絶後に「古い港」として呼称変化
平安時代以降大津平安京遷都とともに「大津」の名が復活
江戸時代大津宿東海道五十三次の宿場町として栄える
明治32年大津市大津町から市制施行、滋賀県庁所在地

地名の特徴

大津市は滋賀県の県庁所在地で、琵琶湖の物資輸送を担う水上交通の要衝として古代から発展した。京都に隣接し、東海道の宿場町「大津宿」としても栄えた。津市(三重県)と同じく「津(港)」を語源とするが、大津は「大きな港」という意味を明示的に持つ点が異なる。

特産・名物

大津市を代表する特産品のひとつが、琵琶湖固有種のふなを使った発酵食品「鮒寿司ふなずし」です。琵琶湖で獲れたニゴロブナをご飯とともに漬け込み、乳酸発酵させた滋賀県の郷土料理で、独特の風味と酸味が特徴です。近年はふるさと納税の返礼品としても人気があり、創業明治2年の老舗など伝統的な製造元が大津市内に複数あります。

「大津絵(おおつえ)」は江戸時代初期から東海道の宿場町・大津で描かれてきた民画で、鬼の念仏や藤娘など独特のモチーフが旅人のお土産として親しまれました。現代でも伝統を受け継ぐ絵師による作品が市内で販売されており、工芸品として高い評価を受けています。

比叡山延暦寺の精進料理文化と結びついた「比叡ゆば」も大津の名物です。大豆の豆乳をゆっくり加熱してすくい取った生ゆばは、繊細な甘みとなめらかな食感が魅力で、比叡山麓の専門店が人気を博しています。そのほか、近江牛を使ったすき焼き・しゃぶしゃぶなども定番の返礼品として知られています。

大津市のふるさと納税返礼品には、鮒寿司・生ゆば・近江牛・大津絵をはじめ、地元老舗の和菓子や近江米など、滋賀・大津ならではの品々が揃っています。

地名の変遷

  1. 飛鳥 近江大津宮 — 667年に天智天皇が遷都した宮都の地名
  2. 奈良 古津 — 近江大津宮廃絶後に「古い津(港)」として呼ばれた名称

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-18