🗾 地名由来辞典

佐賀市 さがし

佐賀県 / 佐賀市 古墳時代由来

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「佐賀」の地名は『肥前国風土記』に複数の伝承が記されており、日本武尊が大楠木の繁栄を見て「栄(さか)の国」と呼んだという説と、荒ぶる神を鎮めた賢女にちなむ「賢女(さかしめ)郡」が転じたとする説が有力である。

語源

「佐賀」の地名の由来は、奈良時代に編纂された『肥前国風土記ひぜんのくにふどき』に複数の伝承として記されている。

「栄(さか)の国」説: 日本武尊やまとたけるのみことが巡幸の際、大きな楠の木が天を覆うほど栄え繁る様子を見て「この国は『栄(さか)の国』と呼ぶがよかろう」と述べたことから「栄郡(さかのこおり)」と呼ばれるようになり、後に「佐嘉郡」に転じたとする説。

「賢女(さかしめ)」説: 郡内の佐嘉川(現・嘉瀬川)に荒ぶる神がいて往来の人々に危害を加えていた。県主の祖・大荒田が占いを問うたところ、土蜘蛛の大山田女おおやまだめ狭山田女さやまだめという賢女が「土で人形や馬形を作り神を祀れば鎮まる」とアドバイスし、その通りにすると神が鎮まった。この賢女らを讃えて「賢女郡(さかしめのこおり)」と名付け、転訛して「佐嘉郡」になったとする説。

「栄(さか)」は「さかえる」を意味し、豊かな土地の様子を表している。

歴史的変遷

時代記録・出来事
古代『肥前国風土記』に「佐嘉郡」として記載
江戸時代佐賀藩(鍋島氏)の城下町として発展
1871年廃藩置県により佐賀県が成立
1889年市制施行により佐賀市が誕生

地名の特徴

『肥前国風土記』が伝える豊かな伝承は、佐賀の地名が古代から多様な解釈を持っていたことを示す。「栄える土地」という意味が地名に込められており、肥沃な佐賀平野の農業的豊かさとも対応している。

特産・名物

佐賀市は佐賀平野の農業生産力と有明海の水産資源を背景に、多彩な特産品が揃う。有明海で養殖される「佐賀のり」は日本有数の産地として知られ、風味豊かな焼き海苔が全国に届けられている。畜産では全国ブランドの「佐賀牛」が筆頭格で、ふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇る。

農産物ではブランド米「さがびより」「夢しずく」が長年にわたり食味ランキング「特A」を受賞しており、いちごの「さがほのか」「紅ほっぺ」も盛んに生産されている。伝統工芸では、鍋島藩に代々受け継がれてきた絹織物「佐賀錦」と絨毯「鍋島緞通(なべしまだんつう)」が市を代表する工芸品として知られる。

地名の変遷

  1. 奈良 佐嘉 — 肥前国風土記に見られる古代表記
  2. 古墳 栄郡 — 「栄(さか)の国」伝承に基づく呼称

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-17