語源
堺区の「堺」は、昔この地が和泉国と摂津国の境にあったことから名づけられたとされています。境目の土地であったことが、そのまま地名の由来になったものです。
また、堺区内には、町名ごとに由来の異なる地名が多く残っています。たとえば、三宝は新田開発と「三」「宝」の字を合わせたもの、錦之町・綾之町は京都から移った織物師にちなむもの、柳之町は柳の木が多かったことに由来するとされています。ほかにも、神明町、宿屋町、材木町、車之町、熊野町など、港町・商業地・寺社・職人の歴史を反映した町名が目立ちます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 堺 | 和泉国と摂津国の境にあることから命名 |
| 明治 | 堺区内の各町名 | 町名改正や市町村制施行により、由来をもつ町名が整理・定着 |
地名の特徴
堺区の地名は、境界の土地としての成り立ちに加え、中世の港町としての繁栄を強く映しています。織物、材木、櫛、宿場、寺社など、職能や商業に関わる町名が多いのが特徴です。
同じ堺市内でも、北区・中区・西区・南区・東区には、それぞれ古代の集落、荘園、須恵器生産、海岸地形などに由来する地名が多く、堺区はとくに「町の歴史」が地名に残りやすい地域といえます。
特産・名物
堺区は堺打刃物の本場として、刃物鍛冶の職人工房が集積するエリアです。国指定伝統的工芸品に認定された包丁は、プロの料理人御用達の切れ味を誇り、ふるさと納税では刃物製作体験の返礼品も人気を集めています。また、800年以上の歴史を持つ和菓子の老舗かん袋が提供するくるみ餅(青大豆の餡に白玉をくるませたもの)は堺区を代表する名物です。
千利休ゆかりの地として知られる堺区は「侘び茶」文化の発信地でもあり、茶道に関連した菓子・道具もふるさと納税の返礼品に揃っています。