語源
「長与」の語義に定説はありません。
文献の上でははっきりしています。嘉暦4年(1329年)7月3日の東福寺領肥前国彼杵庄文書目録に「長与浦」と見え、鎌倉時代からの地名であることが確認できます。史料によっては「長井」「永江」とも記されました。この地名を名字とした長与氏の存在も知られており、地名のほうが先です。
一方、地元には伝承があります。テレビ長崎の番組は「諸説あります」と断ったうえで、次の説を紹介しています。
神功皇后が各地を旅していた時にこの地で一夜明かすことになったそうです。寒い中待っていたので「長い夜だなぁ…」と感じたことから「長い夜」=「ながよ」となった
これは民間に伝わる語りであって、語源を確定させる資料ではありません。「長井」「永江」という異表記があることからも、音に複数の字が当てられてきたことがうかがえます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉 | 長与浦 | 嘉暦4年(1329年)の東福寺領肥前国彼杵庄文書目録に見える |
| 中世 | 長与/長井/永江 | 表記が複数伝わる。長与氏がこの地名を名字とする |
| 明治 | 長与村 | 町村制施行時に9郷から成立 |
| 昭和 | 長与町 | 昭和44年1月に町制施行 |
地名の特徴
長与町は長崎市の北東に位置し、長与川や琴ノ尾岳などの地形をもちます。「長与浦」という初出表記が示すように、もとは海に面した浦(入江)を指す地名だったとみられますが、そう述べた資料は確認できていません。
特産・名物
長与町には、200 年の歴史を誇る温州みかんが代表的な特産品です。
また、地元のオリーブを使用したオリーブオイルやハムなどの加工食品も名物として挙げられます。特に雪の浦手造りハムは国際コンテストで金賞を受賞しており、肉本来のうまみがぎゅっと詰まったこだわりの一品です。
さらに長崎の名物である角煮まんじゅうも人気で、ふわふわの皮ととろけるような角煮が絶妙のバランスを誇ります。