語源
「宮崎」の地名は奈良時代の文献に「宮埼郡」として登場し、平安時代の『和名抄』にも「宮崎郡」と記されている。
語源については、「宮」(皇居・神社)の「前(崎)」(前方)を意味する「宮前(みやさき)」が語源という説が有力である。古代から「さき(崎・埼)」は「前方に突き出た場所」を意味する地名要素として広く使われていた。
神武天皇伝承との関連も深く、『神皇正統記』には「神武天皇は、日向の国にましましたときは宮崎の宮に居られた」と記されている。宮崎神宮はその宮の跡に天皇を祀った社と伝えられており、宮崎という地名の「宮」は神武天皇の宮(皇居)を指すとも解釈される。
歴史的変遷
| 時代 | 記録・出来事 |
|---|---|
| 古代 | 神武天皇が日向の宮崎の宮に居住したとの伝承 |
| 奈良時代 | 「宮埼郡」として文献に登場 |
| 平安時代 | 『和名抄』に「宮崎郡」として記載 |
| 江戸時代 | 飫肥藩・延岡藩などが日向国を治める |
| 1871年 | 廃藩置県により宮崎県が成立 |
| 1924年 | 市制施行により宮崎市が誕生 |
地名の特徴
神武天皇ゆかりの地として古代からの聖地的性格を持つ宮崎の地名は、「宮」という言葉が示すように神聖な場所への敬意を込めた命名と言える。現在も宮崎神宮・青島神社など神話ゆかりの神社が多く残り、「神話のふるさと」として知られる。