語源
松阪市の地名は、天正16年(1588年)に蒲生氏郷が松坂城下を開いたことに由来するとされます。
伝承では、「松」は蒲生家の隆盛を願う吉祥の字、「阪」は豊臣秀吉の大坂城の「坂」を賜ったことにちなむとされ、当初は「松坂」と書かれました。
その後、明治22年(1889年)の町制施行以降は「松阪」と表記されるようになり、平成17年(2005年)の合併時に読みを「まつさか」で統一しました。
なお、歴史的には「まつざか」と読む例もありました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 安土桃山 | 松坂 | 蒲生氏郷の開府に伴う城下町名 |
| 江戸 | 松坂 / 松阪 | 文献上で混用が見られる |
| 明治 | 松阪 | 町制施行後に表記が統一 |
| 昭和 | 松阪市 | 市制施行後の自治体名 |
| 平成 | 松阪市 | 2005年の合併で現在の市域に |
地名の特徴
松阪市は、城下町としての成立と交通の要地としての発展が地名の背景にあります。伊勢街道や和歌山街道の結節点として栄えた歴史があり、地名にもその都市的性格が反映されています。
また、「松阪」と「松坂」のように、同じ音を持ちながら表記が変化した例としても知られます。近世から近代にかけての表記整理の過程をたどるうえで、興味深い地名です。
特産・名物
松阪市は「松阪牛」発祥の地として日本中に名が知れる。松阪牛は黒毛和牛の中でも霜降りの美しさと風味の豊かさで「日本三大和牛」に数えられ、市内の松阪牛専門店やふるさと納税返礼品を通じて全国に届けられている。ふるさと納税では松阪牛のすき焼き・ステーキ・コロッケなど多彩な返礼品が充実しており、松阪市のふるさと納税の大きな柱となっている。伝統工芸品の「松阪木綿」は江戸時代から続く藍染の縞柄の綿布で、座布団やクッション地としても使われる。三重県ブランド米「結びの神」も産地として知られる。