語源
山都町(やまとちょう)は、2005年に矢部町・清和村・蘇陽町が合併して誕生した町名です。町名は、山に囲まれた地域の歴史をふまえた「山の中の都」という意味を込めて命名されたとされています。
町名は全国公募で選ばれたもので、町公式サイトは採用された応募の理由を次のように記しています。
この「山都町」の町名は、公募によって命名されました。応募の理由は、「山の都」として栄えるように。山を三と読替え、三町村が栄えるという意味も含んでいます。大和朝廷の「やまと」と同じ響きです。
つまり「山都」には、山地の都という地勢の意味だけでなく、「山」の字を「三」と読み替えて合併した3町村を表すという含意が重ねられています。合併した自治体の数を名に読み込んだ形であり、三つの村の「三」を「美」に換えた大阪府美原町などと同じ組み立てといえます。
公式観光情報では、旧3町村がひとつになって「山の中の都」という歴史に連なり、これからもそう呼ぶにふさわしい町になっていってほしいという願いが込められていると説明されています。なお、町内には旧来の地名として浜町なども残り、日向往還の歴史とも結びついています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸 | 浜町 | 日向往還の沿道で、現在の山都町中心部の旧地名として伝わる |
| 明治 | 矢部町・清和村・蘇陽町 | 近代以降の旧自治体名 |
| 平成 | 山都町 | 2005年2月11日に3町村合併で成立 |
地名の特徴
「山都」という名は、山地の町である地勢を端的に表すと同時に、都市的なにぎわいへの願いと、合併した3町村を「三」の読みに重ねた含意をあわせ持つ地名です。熊本県内では、合併後の新町名として地域の歴史と将来像を重ねた例のひとつといえます。
また、町内を通る日向往還の沿線には、旧地名や道標などが残り、地名と街道史が密接に結びついています。
特産・名物
山都町は熊本県北部に位置し、豊かな自然環境に恵まれています。特に柑橘類の栽培が盛んであり、その中でも「柚子」は地元で広く生産される代表的な果実です。また、温暖な気候を活かした農業が行われており、「イチゴ」と「ブルーベリー」も主要な特産品として知られています。
これらの地元産の柚子、イチゴ、ブルーベリーを主原料としたジャムが毎年製造されており、その品質の高さが評価されています。