語源
横浜市中区の地名は、もともとの吉田新田の埋立地や、開港後の外国人居留地、のちの町界町名整理によって形づくられたものが多く、由来も多彩です。たとえば、山下町は外国人居留地の町名を廃して新設された町で、山手町は横浜の山手にあたる場所から名付けられました。
また、伊勢佐木町のように、開発に関わった人名に由来する説がある町名や、常盤町・翁町・若葉町のように、縁起のよい語や謡曲・唱歌から採られた町名も見られます。さらに、矢口台や大芝台のように、字名や地形を反映した例もあります。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 明治 | 吉田新田・太田屋新田など | 横浜開港前後の埋立地として町並みが形成される |
| 明治 | 外国人居留地 | 山下町・山手町周辺で居留地の町名が整備される |
| 昭和 | 町界町名地番整理後の町名 | 曙町、長者町、弥生町などが再編・新設される |
| 昭和 | 根岸周辺の新設町 | 矢口台、大芝台、滝之上、竹之丸などが設置される |
地名の特徴
中区の地名は、港町・開港都市としての横浜の歴史を強く反映しています。埋立によって生まれた町、居留地の再編で成立した町、そして地形や縁起をもとに名付けられた町が混在しており、都市形成の過程そのものが地名に刻まれています。
同じ中区内でも、山下町・山手町のような開港期の国際色を帯びた地名と、山元町・立野のような地形由来の地名が共存している点が特徴です。