語源
伊仙町の伊仙は、町内にある集落名を町名に採ったものです。ただし、「いせん」という語が何を意味したかについては、語義を説明した資料を確認できませんでした。鹿児島県の地名由来を扱う紹介ページにも伊仙町の項目はなく、本記事では由来未詳の地名として扱います。
近世の徳之島は薩摩藩のもとで間切・噯という区分に分けられており、当地には「伊仙噯」が置かれていました。島口(方言)では「いすぃん」に近い音で呼ばれていたことが、この表記からうかがえます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 伊仙 | 徳之島南部の集落名。成立時期・語源とも未詳 |
| 江戸 | 伊仙噯(いすぃんあつかい) | 薩摩藩のもとでの行政区分。島口の音を伝える |
| 明治 | 伊仙村 | 町村制以降の行政地名 |
| 昭和 | 伊仙町 | 町制施行により現在の町名となる |
地名の特徴
伊仙町は徳之島の南部を占め、鹿児島県大島郡に属します。長寿の町として、また闘牛の盛んな町として知られます。
奄美群島の地名は島口と結びついたものが多く、漢字表記は音を写したものにすぎない場合が少なくありません。「伊仙噯」という近世の表記が「いすぃん」という島口の音を伝えている点は、その好例です。語義を解くには島口の語彙や郷土資料にあたる必要があります。
特産・名物
伊仙町では、温暖な気候を活かして栽培される徳之島コーヒーが代表的な特産品です。やわらかな香りと深い味わいが特徴で、こだわりの一杯を楽しめる国産コーヒーとして高い評価を得ています。
また、亜熱帯性気候に育まれた南国フルーツも名物として知られています。パッションフルーツやマンゴー、島バナナなどが栽培され、甘酸っぱく独特の食感が楽しめるのが魅力です。
さらに、伝統ある黒糖焼酎も特産品の一つです。地元の黒糖を使用し、女性杜氏の手による丹念な醸造が特徴で、まろやかな口当たりが好評です。