語源
秩父別町秩父別の地名は、アイヌ語に由来するとされています。主な説としては、ci-kus-pet(我ら・通る・川)や cip-kus-pet(舟・通る・川)から転訛したもの、また tutup-us-pet(トクサ・多い・川)からの転訛とする説があります。
一方で、別の紹介では chep-pet(魚の川)に由来するとする説明も見られます。いずれも、川に関わるアイヌ語地名が和人の入植後に現在の表記へと定着したものです。
現在の「秩父別」という表記は、1895年(明治28年)ごろの「秩父志別」を略したものと考えられています。なお、当時は「筑紫(ちくし)」という表記も見られましたが、定着しませんでした。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 明治 | 深川村字チックシベツ | 屯田兵村が設けられたころの表記 |
| 明治 | 秩父志別 | 漢字をあてた表記の一つ |
| 明治 | 筑紫 | 駅名や学校名に見られたが定着せず |
| 明治 | 秩父別 | 1901年(明治34年)の分村以降に用いられた表記 |
地名の特徴
秩父別町は、北海道空知地方の内陸部にある町で、雨竜川流域の地名として知られます。アイヌ語起源の地名が、屯田兵村の開拓とともに漢字表記へ置き換えられた例の一つです。
北海道には、川や沢の性質を表すアイヌ語由来の地名が多く、秩父別もその代表的な難読地名として挙げられます。
特産・名物
秩父別町は「日本の米づくり百選」に選ばれた米の名産地で、北海道が指定する水稲種子生産の指定産地でもあります。「ゆめぴりか」は14年連続、「ななつぼし」は16年連続で食味ランキング「特A」を獲得しており、道内有数のブランド米産地として知られています。また、完熟トマトを100%使用したトマトジュース「あかずきんちゃん」はトマト本来の旨みを凝縮した逸品として好評で、北空知地域が日本一の生産量を誇る装飾用かぼちゃ(おもちゃかぼちゃ)も町の個性ある特産品です。
ふるさと納税の返礼品では、特A米の精米・無洗米やセット品、「あかずきんちゃん」トマトジュース、おもちゃかぼちゃなどが揃い、全国の食卓に秩父別の農産物を届けています。