語源
袖ケ浦の地名は、主に二つの由来が伝えられています。
一つは、『古事記』に見える日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征伝説にちなむ説で、妃の弟橘媛(おとたちばなひめ)が海に身を投じて海神の怒りを鎮めたのち、その衣の袖が海岸に流れ着いたことから名づけられたというものです。
もう一つは、東京湾東北部の雅称、あるいは海岸に張り出した岬や砂嘴を指す地形語に由来するという説です。
市の公式観光案内でも、弟橘媛の袖が流れ着いたという伝説を紹介しており、地名のイメージと結びついた説として広く知られています。
なお、現在の市名は1991年の市制施行に伴い、旧袖ヶ浦町から引き継がれました。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 昭和 | 袖ヶ浦町 | 1955年の合併で成立した町名。 |
| 昭和 | 袖ヶ浦町 | 1971年に平川町と合併後も町名を継承。 |
| 平成 | 袖ケ浦市 | 1991年の市制施行で市へ移行。 |
地名の特徴
袖ケ浦市は東京湾に面し、海岸線や埋立地を含む地形を持つことから、地名の「浦」が海辺の景観をよく表しています。
また、同じく弟橘媛伝説に由来するとされる地名は木更津市周辺にも見られ、上総地域の海と古代伝承の結びつきを感じさせます。
市内には「袖ヶ浦」ナンバーや袖ケ浦駅など、地名を冠した施設・交通拠点も多く、地域名としての定着が強いのが特徴です。