語源
富津市(富津)の地名由来には、富津市公式サイトによると4つの説があります。
もっともよく知られるのは、日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛(おとたちばなひめ)の伝説に結びつく「布流津(ふるつ)」説です。嵐を鎮めるために弟橘媛が入水し、その際に布が流れ着いたことに由来するとされ、これが転じて「ふっつ」になったといわれます。
ほかにも、次のような説があります。
- 古津(ふるつ)
古い港という意味で、中世文書に見える「ふんと」も同義とされます。 - ほと
古語で「突き出た所」を意味し、富津岬の地形に合うとされます。 - ふつ
刀を振ったときの音を表し、岬を刀に見立てた霊力的な解釈とされます。
このように、富津の地名は伝説・地形・古語の複数の観点から説明されており、単一の由来に定まってはいません。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 布流津(ふるつ) | 日本武尊・弟橘媛伝説に結びつくとされる説 |
| 不明 | 古津(ふるつ) | 古い港を意味するという説 |
| 不明 | ほと | 富津岬の突端地形に由来するという説 |
| 不明 | ふつ | 刀の音に見立てたという説 |
| 昭和 | 富津市 | 1971年に市制施行 |
地名の特徴
富津市は東京湾に突き出た富津岬を中心とする地形が大きな特徴で、地名由来の「突き出た所」という解釈とも重なります。
また、同じく内房地域には日本武尊・弟橘媛の伝説に関わる地名が点在しており、周辺の地名伝承とあわせて理解すると、富津の由来がより立体的に見えてきます。