🗾 地名由来辞典

五戸町 ( ごのへまち )

青森県 / 五戸町 鎌倉時代由来

AI生成

中世に糠部を一戸から九戸までに分けて統括した区分の、五番目にあたることによる地名。

語源

「五戸(ごのへ)」の「戸」は、中世に糠部(ぬかのぶ)一帯を区分した単位である。『デジタル大辞泉』は同系統の八戸について「鎌倉時代に、当時の糠部郡を一戸から九戸までに分けて統括したことからの名」と説明しており、五戸はその五番目にあたる。

この区分は馬の生産と結びついていた。六戸町の説明によれば、鎌倉時代に南部光行が源頼朝より糠部五郡を賜り、軍馬育成のため九ヶ戸四門制(くかのへしもんせい)に分けて一つの戸に一場(牧場)を設けたとされ、『改訂新版 世界大百科事典』も「南部氏は三戸に本拠を置き、郡内に一戸から九戸までの牧を設け軍馬の育成にあたった」と記す。

したがって「五戸」は、地形にも人名にも由来しない。中世の統治と馬産の区分番号が、そのまま地名として固定したものである。

歴史的変遷

時代呼称備考
鎌倉五戸糠部を一戸〜九戸に分けた区分の五番目
明治22年(1889)五戸村4月1日、町村制施行により発足
大正4年(1915)五戸町11月1日、町制施行
昭和30年(1955)五戸町7月1日、浅田村・川内村と合併して改めて発足
平成16年(2004)五戸町7月1日、倉石村を編入

地名の特徴

「戸」を含む地名は、岩手県北部から青森県南部にかけて一戸・二戸・三戸・五戸・六戸・七戸・八戸・九戸と連なって分布する。旧糠部という一つの広域が制度によって区切られた痕跡が、そのまま自治体名として残ったものである。

このうち**「四戸」だけが自治体名として現存しない**。ただし三戸郡が成立する以前の糠部郡時代には四戸が存在したことがわかっており、九つの区分そのものが欠けていたわけではない。五戸町はこの一群の中央付近に位置し、五戸川の流域に町場が開けている。

特産・名物

五戸町は、豊かな自然に育まれた農林水産物や伝統工芸品など、多様な特産品が魅力です。

【食の特産品】

【伝統工芸品】 青森県からは、「五戸バオリ」「南部菱刺し」「南部裂き織り」の三つの伝統工芸品が指定されており、歴史と文化を感じられる品物も名物の一つです。

参考資料・出典

最終更新: 2026-09-05