語源
「六戸(ろくのへ)」の「戸」は、中世に糠部一帯を区分した単位である。六戸町の「町の概要」は、由来として二つの説を挙げている。
一つは、鎌倉時代、平泉の藤原氏が討たれたとき、南部光行が征伐の大功によって源頼朝より糠部五郡を賜り、軍馬育成のため九ヶ戸四門制に分け、一つの戸に一場(牧場)を設けたとする説である。
もう一つは、それ以前から兵站基地として戦略上つけられた名だとする説である。
いずれの説を採るにしても、町の説明では奥入瀬川流域一帯を「六戸」と称したとされる。注意すべきは、「六戸」がもともと特定の村を指す名ではなく、一定の広がりを持つ区分の呼び名だったという点である。現在の町域と中世の「六戸」の範囲は一致しない。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉 | 六戸 | 糠部を九ヶ戸四門制に分けた「戸」の一つ。奥入瀬川流域一帯を指した |
| 明治22年(1889) | 六戸村 | 4月1日、町村制施行により折茂村・柳町村・小平村・鶴喰村・犬落瀬村・上吉田村・下吉田村の7村が合併して成立 |
| 昭和32年(1957) | 六戸町 | 10月1日、町制施行 |
地名の特徴
「戸」を含む地名は、岩手県北部から青森県南部にかけて一戸・二戸・三戸・五戸・六戸・七戸・八戸・九戸と連なって分布している。これらは個別に生まれた地名ではなく、旧糠部という一つの広域が制度によって区切られた痕跡が、そのまま自治体名として残ったものである。
六戸町はこのうち六番目にあたる。町は自らを「戸の兄弟のまち」と呼び、同じ制度から生まれた各自治体との結びつきを地名の由来に見いだしている。なお九つの区分のうち「四戸」だけは、現在自治体名として残っていない。
特産・名物
六戸町は、豊かな自然の恵みと生産者の情熱が詰まった多様な特産品を持つ地域です。特に以下のものが代表的な名物として知られています。
- 青森シャモロック: 「青森シャモロック」は、「シャモ」と「黄斑プリマスロック」それぞれの良さを引き出した地鶏です。脂肪分が少なくヘルシーでありながら、噛むほどに濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。特に、選抜したオスを特別飼料で大切に育てた数量限定のプレミアム品は、一般販売されずふるさと納税での提供が中心となっています。
- ながいも(長芋): 六戸町全域を覆う八甲田山からなるクロぼく土壌が、この特産品の栽培に適しています。地中深く伸びるため、色白で粘りが強く、あくの少ない高品質なのが特徴です。期間限定の返礼品として提供されることがあります。
- 六戸町大玉にんにく: 「大玉共励会」などを通じて品質管理が徹底されているブランドにんにくです。単に大きいだけでなく、生産者の情熱を込めて育てられた、品質重視の逸品として知られています。
その他にも、抗菌・防虫・消臭効果を持つ手作りの青森ヒバまな板や、秘伝のタレに漬け込んだ肉類がラインナップされている焼き肉商品など、食料品から生活用品まで幅広い特産品があります。