語源
「平川市」の市名は、市域を流れる河川平川にちなむ。平川市の「市のあゆみ」によれば、この市名は一般公募により決定されたもので、選定理由として次のように説明されている。
県内有数の米作地帯に広がる「平川」は、三町村を流域としており経済的にも産業的にも欠かすことのできない恵みの川
そして合併後も3町村が「清らかに、水のように途絶えることのない発展を願い、新市の名称としました」と記されている。
つまりこの地名は、川そのものの名の由来を語るものではなく、旧3町村に共通する川の名を新しい市の名に選び直したものである。旧町村名のいずれでもなく、3町村すべてが流域を分け合う川の名が選ばれている。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉〜江戸 | 平賀郡・平賀庄 | 一帯を指した古い行政区分 |
| 明治〜平成 | 平賀町・尾上町・碇ヶ関村 | 町村制による区分 |
| 平成18年(2006) | 平川市 | 1月1日、旧平賀町・旧尾上町・旧碇ヶ関村が合併。県内10番目の市 |
地名の特徴
平川は岩木川の支流として旧3町村を縦に貫いており、この一帯は県内有数の米作地帯である。市名がこの川に求められたのは、単に地形の目印だからではなく、水利によって成り立ってきた農業地帯の共通基盤だからである。
なお、この地域は中世以来「平賀」の名で呼ばれてきた(平賀郡・平賀庄、のちの平賀町)。合併にあたって、その古い郡名ではなく川の名が選ばれた点は、この市名の性格をよく示している。
特産・名物
平川市は、豊かな自然と気候に恵まれ、農業が盛んに行われています。主な特産品としては、高品質な果物やブランド米、そして八甲田山麓の畜産物など、多岐にわたります。
【食の特産品】
- りんご: 昼夜の寒暖差を利用して栽培されるため、品質が高く、甘みと酸味のバランスが取れたものが特徴です。平川市は青森県有数のりんご産地であり、その卓越した生産技術から、青森県りんご品評会などで高い評価を得ています。
- 津軽の桃: りんご農家が長年培ってきた剪定や袋かけなどの栽培技術を応用して育てられています。夏場に旬を迎える「津軽の桃」は、果汁が多く濃厚な甘みが楽しめるのが魅力です。
- ブランド米『青天の霹靂』: 令和4年産米の食味ランキングで最高評価を獲得した注目の銘柄米です。平川市が種子作りから関わっており、安全・安心にこだわった環境で栽培されています。
- ひらかわ牛(津軽谷川牛): 八甲田山麓の清涼な気候と清らかな水で育つ黒毛和牛です。地元産の米「つがるロマン」の稲わらを飼料として使用するなど、地域に根ざした循環型の畜産モデルを目指しています。
【文化的な名物】
- 平川ねぷたまつり: 青森の夏の風物詩であり、観光の目玉の一つです。特に高さ12mを誇る「世界一の扇ねぷた」は、水墨画調で描かれた勇壮な姿が観客を魅了します。