🗾 地名由来辞典

名古屋市 なごやし

愛知県 / 名古屋市 江戸時代由来

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平安時代末期の荘園名「那古野荘(なごやのしょう)」に由来し、崩壊地形「ナギ」の野原を意味する地形語源説が有力とされるが、複数の説が並立し定説はない。

語源

「名古屋」の語源については複数の説が並立し、現在も確定的な定説はない。

崩壊地形(ナギ)説:山や崖が崩壊して平坦になった土地を「ナギ」と呼び、その野原を「ナギヤ」→「ナゴヤ」と呼んだとする説。現在最も有力とされている。

気候・風土説:気候がなごやかな土地、つまり「和やかな野」を意味するとする説。

霧・湿地説:霧(ナゴ)が深い野原を指した「霧の野」が転じたとする説。

根小屋説:城下に武士の集落「根小屋(ねごや)」があり、これが「なごや」と読まれたとする説。

史料上の初出は平安時代末期とされ、旧広橋家本「江家次第」裏書に荘園名「那古野荘なごやのしょう」が記録されている。その後「名護屋」「浪越」「名越」など複数の表記が混在し、明治3年(1870年)の名古屋藩監察令で「名古屋」の表記に統一された。

歴史的変遷

時代呼称・区分備考
平安末期那古野荘荘園名として文献初出。尾張国に属する
室町〜戦国那古野城下那古野城(今川・織田氏が使用)が置かれる
1610年名古屋城築城徳川家康が名古屋城を築城。尾張藩(御三家)の城下町として発展
江戸名古屋「名護屋」など複数表記が混在した時代が続く
1870年名古屋(統一)名古屋藩監察令で「名古屋」の表記に統一
1889年名古屋市明治22年、市制施行

地名の特徴

「名古屋」という地名は平安末期から使われる古い地名でありながら、徳川御三家・尾張藩の城下町として江戸時代に大きく発展した。徳川家康が1610年に築城した名古屋城は「金のしゃちほこ」で著名であり、城下は碁盤の目状に整備された。現在の名古屋市は人口230万人超を擁する政令指定都市であり、トヨタ自動車をはじめとする製造業の集積地として知られる。

特産・名物

名古屋市を代表する食文化として「名古屋めし」が広く知られる。豆味噌(八丁味噌)を使った濃厚な味付けが特徴で、味噌カツ(豆味噌ダレをかけたトンカツ)、味噌煮込みうどん(豆味噌仕立ての煮込みうどん)、ひつまぶし(細かく切ったうなぎの蒲焼きをご飯に混ぜ、お茶漬けなど三種類の食べ方で楽しむ料理)が代表格として挙げられる。

また、手羽先唐揚げ(甘辛ダレで味付けした鶏手羽先の揚げ物)、あんかけスパ(スパイシーなトマトソースを極太麺にかけたご当地スパゲッティ)、きしめん(幅広で平たい麺のうどん)なども名古屋独自の食文化として定着している。畜産では愛知県原産の地鶏名古屋コーチンが有名で、肉質の弾力とコクのある旨みが特徴である。

名古屋市のふるさと納税では、名古屋コーチンを使った鍋セット・味噌鍋セット、味噌煮込みうどんなどの名古屋めしが返礼品として人気を集めている。

地名の変遷

  1. 平安 那古野荘 — 「なごやのしょう」と読む。平安末期の荘園名として文献初出

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-18