🗾 地名由来辞典

都道府県名の由来

東京都 とうきょうと

明治時代由来
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「東京」の名は1868年(明治元年)の明治天皇の詔によって「江戸」を改称したもので、「東の京(みやこ)」を意味する。京都に対する東の都として命名され、日本の首都となった。

語源

「東京」は文字通り「東の京(みやこ)」を意味する。京都を「西の京」とした場合の「東の都」という対概念から命名された。

「東京」という語の先行例としては、江戸時代後期の学者佐藤信淵が著書『混同秘策』(1823年)において、江戸を「東京」と称する「三都」構想を提唱した記録がある。ただし当時は正式な名称として採用されるには至らなかった。

その後、明治維新の動乱のなかで、1868年(明治元年)7月17日に明治天皇の詔により「江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔書」が発せられ、「江戸」が正式に**「東京」**と改称された。詔の文面には「江戸ハ東国第一ノ大鎮、四方輻湊ノ地(中略)東京ト称スベシ」とあり、東国の中心地である江戸に「東京」の名が与えられた。

都名確定の経緯

「東京」の改称後、1869年(明治2年)に明治天皇が東京へ移座(行幸)し、以後東京が事実上の首都として機能するようになった。ただし当初は京都との「両都制」を想定した見解もあり、法制上は長く首都の明文規定が存在しなかった。

行政区分としては、1868年に東京府が設置され、1889年には東京市が誕生。1943年(昭和18年)には東京府・東京市が廃止されて東京都が設置され、府市一体の広域行政体制が確立された。

歴史的変遷

時代区分・名称備考
古代武蔵国(むさしのくに)令制国。荏原郡などが現・東京都域に相当
1457年(室町)江戸城築城太田道灌による築城
1590年(安土桃山)江戸徳川家康が入府、城下町が発展
1603年(江戸)江戸幕府成立幕府所在地として約270年間栄える
1868年(明治元年)東京に改称明治天皇の詔により「江戸」から改称
1868年東京府設置行政区画として東京府が成立
1943年(昭和18年)東京都設置東京府・東京市を廃止し東京都が誕生

地名の特徴

「東京」という名称は方角(東)と都市の格(京)を組み合わせた、政治的・象徴的意味合いの強い地名である。「京(きょう)」は「みやこ」を意味する漢語で、日本では京都(本来の「京」)との対比で用いられた。

東アジアでは中国の「北京(ペキン)」「南京(ナンキン)」「東京(トンキン、現・ベトナムのハノイ近辺)」なども同様の命名パターンを持つ。日本の「東京」もこうした東アジアの地名命名慣習に倣ったものといえる。

地名の変遷

  1. 奈良 武蔵国 — 律令制下では武蔵国(むさしのくに)に属した。東海道に属す令制国。
  2. 江戸 江戸 — 徳川家康が1590年に入府し、江戸幕府の所在地として発展。明治維新まで約270年にわたり日本の政治・経済の中心地だった。

参考資料・出典

最終更新: 2026-04-29