🗾 地名由来辞典

都道府県名の由来

岩手県 いわてけん

不明時代由来
AI生成

岩手山の地形に由来し「岩が出た場所」を意味するとする説と、三ツ石神社に伝わる鬼の手形伝説に由来するとする説がある。いずれも「岩」と「手(場所を示す語)」を語源とする。

語源

「岩手」の語源は大きく二つの説に分かれる。

地形由来説:岩手山は活火山であり、古代より溶岩流が押し出した岩石が周辺に堆積していた。この地形から「岩出(いわいで)」が「いわで」→「いわて」と転訛したとする説が有力とされる。「て(で)」は古語で「場所」を示す「と」が変化したものとも解釈され、「岩手」は「岩がちな場所」を意味することになる。

鬼の手形伝説説:盛岡市名須川町に鎮座する三ツ石神社みついしじんじゃに伝わる伝説による。かつて悪さをした羅刹鬼らせつきを三ツ石の神が懲らしめ、「二度とこの地に来ない」という誓いのしるしとして三つの巨石に手形を押させた。この「岩に押された手形」が「岩手」という地名の起源となったとされる。この伝説はさんさ踊りの起源とも結びついている。

県名確定の経緯

1869年(明治2年)の奥羽再建により、旧陸奥国のうち現在の岩手県域は陸中国として独立した。1871年(明治4年)の廃藩置県では一関県・盛岡県・胆沢県・江刺県・水沢県などが乱立したが、同年11月の統合を経て岩手県が成立した。県名は古代からの郡名「岩手郡」(現在の盛岡市・岩手郡周辺)に由来する。

歴史的変遷

時代区分・名称備考
律令期陸奥国(むつのくに)東北地方全域を含む大国
鎌倉〜江戸奥州 / 南部藩・仙台藩など南部氏が岩手郡周辺を支配
1869年(明治2年)陸中国奥羽再建で陸奥国から分立
1871年(明治4年)岩手県廃藩置県で成立、岩手郡の郡名を採用

地名の特徴

岩手県は面積で北海道に次ぐ日本第2位の広大な県である。「岩手」という地名は単なる行政名にとどまらず、岩手山・岩手川など県内各地の地名にも波及している。三ツ石伝説の舞台となった三ツ石神社では、毎年「さんさ踊り」が奉納され、鬼を追い払った喜びを表す踊りとして現代にも継承されている。

地名の変遷

  1. 奈良 陸奥国 — 律令制下では陸奥国(むつのくに)の一部。東北地方全域を覆う大国だった。
  2. 明治 陸中国 — 1869年(明治2年)の奥羽再建で陸奥国から分立。1871年の廃藩置県で岩手県が成立した。

参考資料・出典

最終更新: 2026-04-28