語源
青梅市の地名は、市内天瀬町にある古刹・青梅山金剛寺に伝わる、平将門ゆかりの名樹「青梅(あおうめ)」の伝説に由来するとされています。
伝説では、承平年間(931〜938年)ごろ、平将門がこの地を訪れ、梅の枝を地に挿して「願いがかなうならば栄えよ、そうでないなら枯れてしまえ」と誓ったところ、その梅は大いに枝葉を伸ばして繁茂しました。のちに実を結んでも青いままで熟さず、枝に残ったことから、人々がこの地を「青梅(おうめ)」と呼ぶようになったと伝えられています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 平安 | 青梅(あおうめ) | 平将門の伝説に結びつく名樹の名 |
| 江戸 | 青梅地方 | 石灰・木材・織物などの産業で発展 |
| 昭和 | 青梅市 | 1951年に市制施行、1955年に現在の市域へ |
地名の特徴
青梅の地名は、植物の「梅」と伝説的な人物である平将門が結びついた、由緒ある地名です。市名の由来が寺院の境内に残る名樹に求められている点が特徴で、地域の歴史や信仰、土地の記憶が重なって成立した地名といえます。
同じく伝説や寺社に由来する地名としては、関東各地に見られる古木・霊木伝承を伴う地名があり、青梅市もその一例です。