語源
御殿場市の地名は、徳川家康が晩年に当地へ隠居所となる御殿の造営を命じたことに由来します。御殿の建設地は、現在の吾妻神社から県立御殿場高等学校付近とされ、御殿の周辺に新たな町が形成されたため、「御殿のある場所」すなわち御殿場と呼ばれるようになりました。
また、当地は中世に「大沼鮎沢御厨」と呼ばれた地域でもあり、御厨の中心地としても発展しましたが、市名そのものの直接の由来は御殿にあります。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸 | 御殿新町 | 家康の御殿造営に伴い新町が形成された |
| 江戸 | 御殿場 | 御殿の周辺地域を指す地名として定着 |
| 大正 | 御殿場町 | 御厨町が改称 |
| 昭和 | 御殿場市 | 1955年に市制施行 |
地名の特徴
御殿場の「御殿」は、単なる建物名ではなく、街道沿いの休憩所・保養所としての性格も持っていました。東海道の足柄峠方面と沼津方面を結ぶ要衝にあたり、交通の便や鷹狩りの場としても適していたことが、造営地に選ばれた背景と考えられます。
同じく徳川家ゆかりの「御殿」を持つ地名は各地にありますが、「御殿場」のように地名として定着した例は多くありません。御殿と新町の形成が一体となっていた点が、この地名の特徴です。