語源
沼津市の「沼津」は、沼のほとりにある津、つまり沼沢地の近くにあった港を意味すると考えられています。市の説明では、狩野川の河口付近が当時は沼沢地で、しかも水深が深く流れもゆるやかで、港として使われていたことが由来とされています。
また、文献上の初出は『吾妻鏡』承元2年(1208年)閏4月2日の記事とされ、そこに「沼津ノ海」の表現が見えます。古くは狩野川のほとりに蓼が生い茂っていたことから「蓼原」とも呼ばれたと伝えられています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 鎌倉 | 沼津ノ海 | 『吾妻鏡』承元2年(1208年)の記事に見える表現 |
| 鎌倉 | 蓼原 | 狩野川のほとりに蓼が生い茂っていたことによる別称 |
| 近世以降 | 沼津 | 河口の港町として地名が定着 |
地名の特徴
「沼」と「津」を組み合わせた地名で、地形と港湾機能の両方を示すわかりやすい名称です。沼津市の説明でも、狩野川河口の自然環境と港としての役割が由来の中心に置かれており、同じく水辺や港に関わる地名の典型例といえます。
また、沼津は市名としては全国でも早い時期から文献に現れる地名の一つで、地域の歴史を考えるうえでも重要な名称です。