🗾 地名由来辞典

寄居町 よりいまち

埼玉県 / 寄居町 江戸時代由来

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『新編武蔵風土記稿』では、鉢形城落城後に各地から人々が集まって住んだことが由来とされます。中世城郭の周囲の集落を指す語に由来するという説もあり、「人が寄る町」を象徴する地名です。

語源

寄居町の「寄居」は、町公式ホームページによると、江戸時代の『新編武蔵風土記稿』に「鉢形城落城の後、甲州の侍、小田原の浪士などより集まりて居住せし故の名なり」とあることに由来するとされます。つまり、戦乱後に人々が集まって住みついた土地であることを示す地名だと考えられています。

また、別の説として、中世の城郭の周囲に築かれた施設や集落を「ネゴヤ(根古屋)」「ヨリイ(寄居)」と呼んだという研究成果も紹介されています。寄居町には鉢形城や花園城など中世城郭が多く、こうした地形・歴史的背景から、戦国時代まで起源をさかのぼれる可能性も指摘されています。

いずれの説でも、「寄居」は人が寄り集まる場所、すなわち「人が寄る町」「人が集う町」という意味合いを持つ地名として理解できます。

歴史的変遷

時代呼称備考
江戸寄居『新編武蔵風土記稿』に由来説が見える
戦国寄居(推定)中世城郭周辺の集落名に由来する可能性がある

地名の特徴

寄居町は、荒川が秩父山地から関東平野へ出る要地にあり、古くから交通の結節点として発達しました。鉢形城を中心とする城下町的な性格も強く、地名の由来と町の歴史がよく結びついています。

同じく「寄る」「集まる」といった意味を感じさせる地名は各地にありますが、寄居町の場合は中世城郭と戦国期の歴史が背景にある点が特徴的です。人の往来と定住が重なって生まれた地名として、町の成り立ちをよく表しています。

特産・名物

寄居町の特産品として知られるのが、青なすの一種「寄居とろとろナス」です。明治時代から栽培が続く伝統野菜で、加熱するととろりとした食感になる珍しい品種です。また、10月下旬から12月中旬にかけて収穫される山の斜面栽培のみかんも寄居町の名物で、荒川上流の山間地の気候を生かして育てられます。

「武州豚」を使ったハム・ソーセージ加工品も寄居町を代表する特産品で、自家農場「坂本ファーム」産の豚肉を用いた商品はドイツ国際コンテストで金賞を受賞しています。豚ロースを自家製味噌に漬け込んだ味噌漬けも人気があります。これらの個性豊かな農畜産品や加工食品はふるさと納税返礼品として人気を集め、荒川の要地として栄えてきた寄居の産業の多様さを伝えています。

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-18