🗾 地名由来辞典

加須市 ( かぞし )

埼玉県 / 加須市 江戸時代由来

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市史は加津説・神増説・加増説の3説を挙げますが、定説はありません。表記は「加増」「神増」「加津」から「加須」へ移り、なぜ「須」を「ぞ」と読むのかも説明されていません。

語源

加須(かぞ)という地名がどう生まれたのかは、よく分かっていません。 市の歴史資料は次の3説を挙げています。

いずれも決め手を欠きます。 表記の上では、1560年ごろから1720年ごろにかけて「加増」「神増」「加津」が用いられ、のちに「加須」へと移りました。ただしなぜ「須」を「ぞ」と読むのかは説明されていません。

歴史的変遷

時代呼称備考
江戸加増村田園簿に見える表記
江戸神増村貞享元年の久喜鷹場村数覚に見える表記
江戸加須村元禄郷帳で確認できる表記
明治以降加須町・加須市町村制施行後、のちに市制へ

地名の特徴

加須は、表記が三通りに揺れたうえ、最終的に落ち着いた「加須」の読み方すら説明がつかないという、解きにくさの重なった地名です。3説はそれぞれ人名・寺名・石高と出発点が異なり、共通点がありません。

現在の加須市中央部にあたる旧町場を中心に発達した地名で、周辺には三俣・久下・礼羽などの古い地名が残ります。

特産・名物

加須市を代表する名物が加須うどん(かぞうどん)です。約300年前の江戸時代中期、利根川の渡し場や不動岡の總願寺(そうがんじ)の門前で参拝客をもてなしたのが始まりとされています。「足踏み」「寝かせ」といった手打ちうどん独特の工程を通常の倍も重ねることで生まれる強いコシとなめらかなのどごしが特長で、現在も市内各地の店舗や農家で受け継がれています。

また、加須市は全国有数の鯉のぼりの産地としても知られています。明治初期に始まった鯉のぼりの製造は、大正12年の関東大震災後に注文が急増し、第二次世界大戦前には生産量日本一を誇りました。現在も市内では鯉のぼりの製造が続けられており、毎年5月3日には全長100メートルのジャンボこいのぼりを遊泳させるイベントが開催されています。

農業の分野では、利根川流域の肥沃な土地を活かしてうなぎや米・野菜などの生産も盛んで、「かぞブランド」として市が認定した優れた地元産品が多数揃っています。

参考資料・出典

最終更新: 2026-09-01