🗾 地名由来辞典

上峰町 かみみねちょう

佐賀県 / 上峰町 明治時代由来

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「上峰」の名は、町北部にそびえる鎮西山などの峰々を仰ぐ平地の地形を表すとされ、古くは肥前国風土記に記された米多郷(めたごう)の地にあたる。

語源

「上峰(かみみね)」の地名は、現在の行政区域としては明治22年(1889年)に江迎村・前牟田村・坊所村・堤村の4村が合併して上峰村を発足させた際に名付けられた。字義的には「上(かみ)」(上方・高い方)と「峰(みね)」(山の頂)の組み合わせで、町北部にそびえる脊振山地の峰々を仰ぐ佐賀平野の高地帯という地形的特徴を反映していると解釈されている。

古代のこの地域は、奈良時代に編纂された『肥前国風土記ふどき』に記された「米多郷めたごう」の地にあたるとされており、その後長い歴史の中で現在の「上峰」という地名に整理された。

歴史的変遷

時代呼称備考
奈良時代米多郷(めたごう)肥前国風土記に記された郷名
明治22年(1889年)上峰村4村合併、三根郡に属する
明治29年(1896年)上峰村(三養基郡)郡統合により三養基郡へ
平成元年(1989年)上峰町町制施行

地名の特徴

上峰町は佐賀平野の東部、筑後川に近い低地に位置し、町域のほとんどは平坦な農地である。北部に位置する鎮西山(標高202m)は、平安時代末期の武将・源為朝が「鎮西八郎」と称して九州を平定する際に山頂に城を築いたと伝えられ、現在は紅葉の名所として知られる。

町内では「米多浮立(めたふりゅう)」と呼ばれる伝統芸能が受け継がれており、古代の郷名「米多郷」の名が芸能の中に今も生きている。

特産・名物

上峰町は脊振山系の豊かな水源に恵まれた農業の町で、グリーンアスパラガスが主要特産品のひとつとして知られる。みずみずしく歯ごたえのあるアスパラは地元農家が丁寧に育てており、ふるさと納税の返礼品としても人気が高い。

いちごでは「さがほのか」「いちごさん」といった佐賀ブランドが生産されており、上峰町産のいちごは甘みと香りのバランスが評価されている。ブランド米「さがびより」も栽培されており、全日本牛枝肉コンクールで農林水産大臣賞を受賞した「佐賀牛」もこの地から生み出されている。初摘みの「佐賀海苔」も返礼品に並ぶなど、多彩な品揃えが上峰町の農業力を示している。

地名の変遷

  1. 奈良 米多郷 — 肥前国風土記に記された古代の郷名
  2. 明治 上峰村 — 1889年(明治22年)に江迎・前牟田・坊所・堤の4村が合併して発足

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-17