語源
泉大津市の市名は、古くから「大津」と呼ばれていた港津に、国名の「泉」を冠して成立したものです。市の公式案内では、地名の大津は「小津の泊」「小津の松原」「大津の浦」などと記され、名勝の地として知られていたと説明されています。『土佐日記』にも、紀貫之が小津の浦を詠んだ歌が見え、古くから海辺の景勝地として意識されていたことがわかります。
また、コトバンク所収の解説では、市名は「古代以来の港津である大津にちなみ、国名を冠して泉大津とした」とされます。つまり、地名の核は「大津」であり、そこに和泉国の「泉」を付して、現在の市名になったと考えられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | 小津・大津 | 古くから随筆や紀行に見える地名 |
| 明治 | 大津村 | 明治22年、市町村制施行で17か村が統合 |
| 大正 | 大津町 | 大正4年に町制施行し改称 |
| 昭和 | 泉大津市 | 昭和17年に市制施行、泉大津市へ改称 |
地名の特徴
泉大津の「大津」は、海辺の港津・景勝地としての性格を示す地名です。大阪湾に面し、古くから交通・流通の要地であったことが、地名の定着にもつながったとみられます。
同じく「津」を含む地名は港や渡し場に由来する例が多く、泉大津もその系譜に属します。現在は毛布・ニット産業で知られますが、地名としてはまず海辺の「津」の歴史を伝える名称といえます。
特産・名物
泉大津市は**「日本一の毛布のまち」**として知られており、国内産毛布の9割以上を生産する日本最大の毛布産地です。明治時代から発展した繊維産業を背景に、カシミヤ・シルク・ラムウールなど上質素材を用いた毛布やニット製品が製造されています。カシミヤ毛布やオーガニックコットンの毛布は品質で高い評価を受けています。
ふるさと納税の返礼品では、泉大津産の毛布・タオルケット・カーペット・ラグなど繊維製品が中心となっており、機能性(抗菌・防ダニ・撥水など)にこだわった製品が多数揃っています。