語源
「大阪」の語源については複数の説がある。
蓮如上人説(有力説):明応7年(1498年)、浄土真宗の蓮如上人が本願寺を建立する際、それまで「小坂(おさか)」と呼ばれていた上町台地北端の地を「大坂」と改めたとする説。現存する最古の文献(同年の蓮如消息)に「東成郡生玉之庄内大坂」とある。
豊臣秀吉説:大坂城築城時に「小坂(こさか)」では「小」が不吉のため「大坂」と改名したとする説。
いずれの説においても、地名の核は上町台地北端の坂道地帯を指す「坂」にある。明治時代に「坂(土に返る)」の字を忌避して「阪」に改めたとされる。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 古代〜中世 | 難波 | 仁徳天皇の宮都に由来する広域地名 |
| 中世 | 小坂 | 上町台地北端の地形に由来する地名(「おさか」と読む) |
| 室町末期 | 大坂 | 蓮如消息(1498年)が初出とされる |
| 安土桃山 | 大坂 | 豊臣秀吉による大坂城築城で広域名称として確立 |
| 明治時代 | 大阪 | 「坂」から「阪」へ表記変更 |
| 明治22年 | 大阪市 | 市制施行 |
地名の特徴
古代の「難波(なにわ)」は大阪全域の広域地名として長く使われ、現在も「難波(なんば)」として繁華街の地名に残る。「大坂」→「大阪」への表記変更は全国的に珍しい例で、文字の意味を縁起的に考慮した結果とされる。