語源
香芝という市名は、昭和31年の五位堂村・下田村・二上村・志都美村の合併に先立ち、昭和24年に開校した組合立「香芝中学校」の名称を採用したものです。香芝市公式サイトによれば、この名は公募と関係者の選定によって決まり、香芝中学校がある小字「香の池尻」の俗称地名「カマシバ」の転訛とする説が有力とされています。
また、下田の鹿島神社の周辺に「鹿島前(カシママヘ)」という地名があり、これが「カマシマヘ」から「カマシバ」へ、さらに「コウノシバ」「香の芝」へと変化したという説明もあります。つまり、現在の「香芝」は、古い地名の音の変化と、合併時の新しい市名採用が重なって成立した地名といえます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 昭和 | 香芝中学校 | 合併前に開校した組合立中学校名。市名の由来となった。 |
| 昭和 | カマシバ | 「香の池尻」の俗称地名とされる転訛説。 |
| 昭和 | 香芝町 | 昭和31年、五位堂村・下田村・二上村・志都美村の合併で成立。 |
| 平成 | 香芝市 | 平成3年に市制施行。 |
地名の特徴
香芝市の地名は、合併による新命名でありながら、周辺の古い小字名や神社名の音変化を背景に持つ点が特徴です。市内には下田、五位堂、二上、志都美など、旧村名に由来する地名が今も多く残っており、香芝という市名はそれらを束ねる新しい総称として定着しました。
同様に、学校名や施設名をきっかけに新しい自治体名が広まった例としては、近代以降の合併で生まれた地名にしばしば見られます。香芝はその中でも、音の変化をたどれる点が興味深い地名です。