語源
泰阜村(やすおかむら)の村名は、漢詩にある「泰山丘阜」に由来するとされています。村の紹介によれば、「泰」は水路を自分の両手で拓くことを表し、「阜」は豊かで盛んな様子を意味します。
このため、泰阜という地名には、土地を切り開き、豊かに発展していく願いが込められていると考えられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 明治8年 | 泰阜村 | 筑摩県17ヶ村が合併して成立 |
| 明治22年 | 泰阜村 | 市町村制を経て現在に継承 |
地名の特徴
泰阜村は長野県南部、天竜川の東側に位置する山間の村です。地名の意味も、山地を切り開いて暮らしを営む地域性と重なっており、村の成り立ちをよく表しています。
なお、村章も「ヤ」「ス」を図案化したものとされ、地名と地域の象徴が結びついた例としても興味深いです。
特産・名物
泰阜村は天竜川東岸の山間に位置し、傾斜地を生かした果樹・野菜づくりが行われています。代表的なのが竜峡小梅で、南信州の飯田・下伊那地域を産地とする小粒種の梅として知られ、種が小さく果肉が厚いことからカリカリ梅などの漬物に向くとされます。あわせてゆずの栽培も盛んで、柚子を練り味噌などとともに加工した郷土菓子ゆべしは村を代表する加工品として全国に紹介されてきました。
山村の暮らしのなかで受け継がれてきたこんにゃくや豆腐といった手づくりの郷土食も、泰阜村の食を語るうえで欠かせません。いずれも寒暖差の大きい山間の気候と、限られた耕地を丁寧に使う暮らしのなかで磨かれてきた味です。
泰阜村は、平成16年に始めた寄附制度「ふるさと思いやり基金」が後のふるさと納税につながった、制度発祥の地としても知られています。