語源
都城市の地名は、南北朝時代から室町時代初期にかけて活躍した北郷氏(島津氏の一族)の第2代当主・北郷義久が築いた都之城(みやこのじょう)に由来するとされる。
永和元年(1375年)、現在の都島町付近に築かれた城は、「都島にある城」という意味で「みやこのじょう」と呼ばれた。この呼称が次第に周辺地域全体を指すようになり、「都城」という地名として定着したと伝えられている。
「都」の字から京都や都城制との直接的な関係を連想する場合もあるが、現在の都城市公式資料では、都島に築かれた城郭名が語源であるとの説明が採られている。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 室町 | 都之城 | 北郷義久が築城した城郭名 |
| 室町〜戦国 | 都城 | 城郭名が地域名として定着 |
| 江戸 | 都城 | 都城島津家の城下町として発展 |
| 明治 | 都城 | 町名・地域名として継承 |
| 昭和 | 都城市 | 1924年に市制施行 |
地名の特徴
都城市の地名は、自然地形や集落名ではなく、城郭の名称がそのまま地域名へ発展した例である。九州南部では島津氏関連の城郭が地域名の由来となった事例がみられるが、「都城」はその代表例の一つとされる。
また、都城市周辺には「都島町」「都原町」「都北町」など、「都」の字を含む地名が多く残っており、都之城を中心とした歴史的な地域形成の影響を現在にも伝えている。