語源
「京都」は本来「みやこ(京)のある土地(都)」を意味する普通名詞であった。中国語でも「首都・みやこ」を意味する語に由来し、特定の都市を指す固有名詞として使われるようになったのは11〜12世紀(平安時代後期)とされる。
794年の平安遷都以前、この地域は「山背」と呼ばれていた。遷都後は「平安京」が正式名称として使われたが、やがて「京都」が都市全体を指す名称として定着した。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 奈良時代以前 | 山背 | 山の背後(北側)という地理的意味。後に「山城」と表記 |
| 平安時代 | 平安京 | 794年の遷都時に命名された都の正式名称 |
| 平安時代後期 | 京都 | 普通名詞が固有名詞化し、都市名として定着 |
| 明治22年 | 京都市 | 市制施行により「京都市」として近代市制を確立 |
地名の特徴
平安京の条坊制(碁盤の目状の街区制度)に基づく地名が現在でも数多く残る。「上京区」「下京区」といった行政区名や、職業にちなむ町名(烏丸通・仏具屋町など)は平安・室町・安土桃山時代に形成されたものが多い。「京都」という地名自体が「首都」を意味したため、明治維新後も東京への事実上の遷都後に地名として存続した。