🗾 地名由来辞典

高知市 こうちし

高知県 / 高知市 江戸時代由来

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「高知」の地名は「河中山城(こうちやまじょう)」に由来し、水害への恐れから「河中」の字を避けて「高智」と改め、さらに「高知」と表記された。川に囲まれた地形と水害の歴史が名前に刻まれている。

語源

「高知」の地名は、慶長8年(1603年)に山内一豊やまのうちかずとよが大高坂山に城を築いた際、真如寺の僧・在川によって「河中山城こうちやまじょう」と命名されたことに始まる。城が鏡川かがみがわ江ノ口川えのくちがわに挟まれた「河の中」に位置することから付けられた地形由来の名称である。

しかし慶長15年(1610年)、この地は洪水が繰り返されたため、第二代藩主・山内忠義やまのうちただよしが「河中」という字を嫌い、竹林寺の僧・空鏡によって「高智山城こうちやまじょう」と改名された。「水」や「河」を連想させる字を避け、「高い知恵」を意味する「高智」に改字したのは、水害を防ごうという人々の切実な願いの表れであった。その後「山」が省略されて「高智城」「高知城」となり、さらに「高知」の表記に統一された。

歴史的変遷

時代記録・出来事
安土桃山大高坂山に戦国期の城が存在
1603年山内一豊が築城し「河中山城(こうちやまじょう)」と命名
1610年水害を嫌い「高智山城」と改名。「水」の字を避けた
江戸時代「高知城」「高知」の表記に統一。土佐藩山内氏が治める
1868年明治維新に伴い土佐藩から高知藩に改称
1871年廃藩置県により高知県が成立
1889年市制施行により高知市が誕生

地名の特徴

地名の変遷に水害との戦いの歴史が刻まれている点が高知の最大の特徴である。「河中」→「高智」への改字は、風水思想や縁起担ぎが命名に影響を与えた事例として珍しい。現在も四万十川・仁淀川など清流で知られる土佐の中心都市として、高知県の県庁所在地を担う。

地名の変遷

  1. 安土桃山 大高坂山 — 山内一豊が築城した城山の旧称
  2. 江戸 河中山城 — 1603年の命名。鏡川と江ノ口川に挟まれた「河の中」に由来
  3. 江戸 高智山城 — 1610年に水害を嫌い「河中」から改名。「水」の字を避けた

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-16