語源
戸塚の地名には、伝説として「富塚」「十塚」「豊塚」の三つの由来があるとされています。横浜市の案内では、富塚八幡(戸塚町)の縁起に、平安時代後期に戸塚修六郎友晴とその子孫がこの地の開発に努めたため「戸塚」と呼ぶようになったと伝えられています。
また、コトバンク所収の解説では、中世に「富塚郷」と称され、東海道の宿駅として発達したことが示されています。さらに、地域紹介では「富塚古墳」や「冨塚」が「戸塚」へ転じたという伝承も紹介されており、地名の成立には複数の説が重なっています。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 平安 | 富塚・戸塚の伝承 | 富塚八幡の縁起に開発伝承が見える |
| 鎌倉 | 富塚郷 | 中世にはこの名で呼ばれたとされる |
| 江戸 | 戸塚宿 | 1604年に東海道の宿駅として成立 |
| 昭和 | 戸塚区 | 1939年に区制施行 |
地名の特徴
戸塚は、東海道の宿場町として発展した歴史を持つ地名です。地名由来の伝承が複数残る点が特徴で、古墳や八幡宮に結びつく説、開発者の名に由来する説など、地域の歴史意識と深く結びついています。
また、周辺には旧東海道や柏尾川など、宿場町の面影を伝える景観が残り、地名の由来と歴史的景観が一体となって語られています。