語源
屋久島の「屋久」は、古代の文献に見える「掖久(やく)」に由来すると考えられています。『日本書紀』には推古天皇24年(616年)に「掖久の人」が日本へ移り住んだ記事があり、7世紀にはすでに「やく」という地名が朝廷側の記録に現れていました。
ただし、最初期の「夷邪久」「掖久」が現在の屋久島そのものを指すのか、南島全体を指すのかについては説が分かれています。町名の「屋久島町」は、この島名をそのまま行政名に採用したものです。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 飛鳥 | 掖久・掖玖・夷邪久 | 古代文献に見える表記。島を指すか南島全体を指すかは諸説ある。 |
| 明治以降 | 屋久島 | 現在の一般的な表記として定着。 |
| 平成 | 屋久島町 | 2007年に町制施行・合併後の自治体名として成立。 |
地名の特徴
屋久島町は、屋久島と口永良部島を行政区域とする町です。地名としての「屋久」は、古代から南島との交流を示す記録に現れる点が特徴で、種子島・奄美など周辺の島名と並んで史料上に登場します。
また、屋久島は屋久杉や縄文杉で知られ、島名そのものが自然景観や世界遺産のイメージと強く結びついています。