🗾 地名由来辞典

鹿児島市 かごしまし

鹿児島県 / 鹿児島市 奈良時代由来

AI生成

「鹿児島」の地名は、桜島が薩摩半島・大隅半島に「囲(かご)まれた島」であることに由来するという説が有力とされる。古くは桜島を指した地名が次第に対岸の地域全体に広がった。

語源

「鹿児島」の地名の語源については複数の説があり、定説は確立していないが、地形由来説が最も学問的とされる。

「カゴ(囲・崖)」説(最有力): 桜島が薩摩半島・大隅半島に囲まれていることから、「囲(かご)まれた島」を意味する「カゴシマ」が語源とする説。「カコ」「カゴ」は「崖」「囲い」を意味する古語とされる。古くは桜島そのものを「鹿児島」と呼んでいたが、次第に地名が対岸に拡大したと考えられる。

「カコ(水夫)」説: 多くの船乗り(加子・かこ)が住んでいたことに由来するとする説。江戸時代に加子町(現・新座敷町)という地名が残ることとも関連する。

「鹿の子」説: 野生の鹿の子が多く棲息していたからという民間語源説もあるが、学問的根拠は薄いとされる。

古代の表記は「麑島かのこしま」(続日本紀・8世紀後半)で、「麑」は鹿の子を意味する字である。10世紀の『和名類聚抄』には「加古志萬(かこしま)」と記されており、「鹿児島」の漢字表記は後世に定着した。

歴史的変遷

時代記録・出来事
8世紀後半「麑島」として続日本紀に記載
10世紀『和名類聚抄』に「加古志萬(かこしま)」と記載
室町時代島津氏が薩摩を支配
江戸時代薩摩藩(島津氏)の城下町として発展
1871年廃藩置県により鹿児島県が成立
1889年市制施行により鹿児島市が誕生

地名の特徴

桜島という活火山を擁する地形が地名の由来とも深く結びついている点が鹿児島の特徴である。現在も桜島は鹿児島市の象徴として知られており、地名と地形の対応関係が今日まで視覚的に確認できる稀有な例と言える。

地名の変遷

  1. 奈良 麑島 — 続日本紀(8世紀後半)に見られる古代表記。「かのこしま」と読む
  2. 平安 加古志萬 — 和名類聚抄(10世紀)の表記。「かこしま」と読む

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-16