語源
宮古という地名の由来について、定説はありません。 次のような説が並べて伝えられています。
- 港説 — 「港(みなと)」が転訛したとする説
- 都物説 — 貿易品である「都物(みやこもの)」が収められる場所とする説
- 宮のある処説 — 「宮」のある「処(こ)」、すなわち横山八幡宮を祀る土地とする説
- 都のように栄えた地説 — 閉伊郡の政治・経済の中心で、都のように栄える場所とする説
- ミヤコ地形説 — ミヤ(野原)+コ(土地)とする説
このほか、和泉式部や源義経が天皇から「宮古」の字を賜ったとする言い伝えもありますが、これらは根拠のない民間伝承として扱われています。
表記の面では、「宮古」は中世の文書には現れず、公式には元和4年(1618年)の「浜田家文書」が初出とされます。南部氏がこの地域を統一した慶長年間以降に、名として定着していったとみられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 中世 | — | 「宮古」の表記は文書に見えない |
| 江戸 | 宮古 | 1618年の「浜田家文書」が初出。「宮子」とも書かれた |
| 昭和 | 宮古市 | 市制施行により市名となる |
地名の特徴
宮古市は三陸沿岸の港町として発展しました。挙げられている説のうち「港」「都物」「都のように栄えた」の3つはいずれも港湾都市としての性格に、「宮」「野原」の2つは土地の様子に着目したもので、説の出発点が港と地形に分かれている点に、この地名の解きにくさが表れています。
特産・名物
宮古市は本州最東端に位置し、美しい海と豊かな自然に恵まれており、新鮮な海の幸や地域の食文化が特産品として栄えています。特に人気の高い特産品をいくつかご紹介します。
- 瓶ドン(びんどん): 宮古港の旬の食材を使ったご当地丼です。獲れたてのウニやイカ、サーモンなどを滅菌処理した海水と共に牛乳瓶に詰めて保存する独特のスタイルが特徴で、手軽にお手頃な海鮮丼を自宅で楽しめます。
- 新鮮な海の幸(ウニ・イクラなど): 宮古港では、旬を迎えるウニやトラウトサーモン、イカなどの海産物が豊富に水揚げされます。特にウニは、地元ならではの保存方法が用いられた瓶詰めのものが人気です。
- 宮古牛タン・ハラミ: 地域の精肉店が提供する牛タンやハラミは、塩だれや甘辛タレで味付けされたものが多く、食通から高い支持を得ています。
- 川井赤しそハンバーグ: 宮古市川井地域が産地として知られる国のGI認証ブランド「川井赤しそ」を使用したハンバーグです。寒暖差のある山間部で育つ赤しその強い香りが、肉の旨味を引き立てています。