🗾 地名由来辞典

潮来市 いたこし

茨城県 / 潮来市 江戸時代由来

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古くは板来・板久とも書かれ、常陸国風土記では「伊多久」の郷と記された地名です。水郷の要衝として栄え、のちに潮来へ改称されました。

語源

潮来市の地名は、古くは板来いたこ板久いたこなどと記され、『常陸国風土記』では「伊多久」の郷と見えます。
同書では、建借間命の東征に際して国栖の首領が激しく抵抗し、「痛く殺す」ところから「伊多久」と呼ばれた、という由来が伝えられています。

また、潮来は霞ヶ浦・北浦水系に連なる水郷の要地で、古くから交通の要衝でした。地名の成立には、こうした水辺の地勢と、古代の伝承が重なっていると考えられます。

現在の「潮来」という表記は、元禄11年(1698年)に水戸藩主徳川光圀の命で潮来村いたこむらへ改称されたことに由来します。以後、この表記が定着しました。

歴史的変遷

時代呼称備考
古代伊多久『常陸国風土記』に見える表記
古代〜中世板来・板久史料上の表記として伝わる
江戸潮来村元禄11年(1698年)、徳川光圀の命で改称
近代・現代潮来市市制施行後の現行名称

地名の特徴

潮来は「水郷潮来」として知られ、川や湖沼に囲まれた低湿地の景観と結びついた地名です。
同じく『常陸国風土記』に由来を持つ地名としては、茨城県内の古代地名に多くの例があり、潮来もその一つとして古層の地名伝承を今に伝えています。

また、古くから往還や舟運の要地であったことから、地名の歴史は地域の交通・流通の歴史とも深く関わっています。

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-16