語源
釧路町の地名は、江戸初期に松前藩が置いた「クスリ場所」に由来します。Web検索結果によれば、正保元年(1644年)には「クスリ」の地名が文献に現れ、のちに音の近い「釧(くしろ)」の字が当てられました。
「クスリ」の意味については諸説あり、アイヌ語の「クㇱル(kus-ru:通る・道)」、あるいは「クスリ(kusuri:温泉・薬)」などが挙げられています。いずれにせよ、もとはアイヌ語系の地名が和人の表記に置き換えられて定着したものと考えられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸初期 | クスリ場所 | 松前藩が拠点を置いた地名・場所名 |
| 明治 | 釧路村 | 音の近い「釧路」の字を当てて命名 |
| 大正 | 釧路町 | 町村制・区制の施行に伴い行政地名として定着 |
地名の特徴
釧路町は、釧路市と同じく「釧路」の名を持ちますが、由来の核はアイヌ語系の「クスリ」にあります。北海道では、先住の地名を和人が聞き取り、近い音の漢字を当てて現在の表記になった例が多く、釧路もその代表的な一つです。
また、周辺には「別保」「昆布森」「仙鳳趾」など、同じくアイヌ語由来とされる地名が多く見られます。釧路町の地名は、道東沿岸の歴史とアイヌ語地名の層を今に伝えています。
特産・名物
釧路町は「昆布森」「仙鳳趾(せんぽうし)」といった地名が示す通り、昆布と牡蠣が代表的な特産品です。昆布森地区で採れる良質な昆布は「二刀流昆布」とも呼ばれ、だしとしても食べる昆布としても優れた黄金昆布が知られています。また、仙鳳趾は「知る人ぞ知る牡蠣の名産地」として評価されており、塩の香りと旨みをたっぷり含んだふっくらとした身が特徴です。そのほか、ブランド豚「海藻ポーク」や行者ニンニク、山わさびなども町の特産品として挙げられ、乳製品(チーズ・牛乳)も生産されています。
ふるさと納税の返礼品には、仙鳳趾産の新鮮な牡蠣・いくら・昆布製品を中心に、釧路町の豊かな海の幸が幅広くラインナップされています。