語源
豊富町の地名は、アイヌ語の イペコㇿペッ に由来するとされています。これは「食物(魚)・を持つ・川」という意味で、川の恵みを表した地名です。
町内にはパンケ(下の)とペンケ(上の)の二つのエベコロベツ川が流れており、こうした水系の存在が地名の背景にあると考えられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | イペコㇿペッ | アイヌ語由来の原名とされる |
| 明治以降 | 豊富 | 漢字表記が定着し、現在の町名へ |
地名の特徴
豊富町の「豊富」は、漢字だけを見ると「豊かで富む」という意味が強く感じられますが、実際にはアイヌ語地名の音に漢字を当てたものです。
北海道では、川や湿地、海岸などの自然環境を表すアイヌ語由来の地名が多く、豊富町もその一例です。周辺の宗谷地方にも、川や地形に由来する地名が数多く見られます。
特産・名物
豊富町は酪農と温泉が町の二大特産として知られています。広大なサロベツ原野と冷涼な気候の中でのびのびと育つ乳牛から生まれる「とよとみ牛乳」は、豊富牛乳公社で製造される濃厚な風味が特徴の牛乳で、北海道内のコンビニエンスストアでも販売されるほど知名度があります。牛乳を使ったアイスクリームやバター、チーズなど乳製品の加工品も町の特産として人気です。また、日本でただ一か所といわれる油分を含んだ泉質で知られる「豊富温泉」は日本最北の温泉郷として全国からの湯治客を集めており、アトピーや皮膚疾患への効能でも注目されています。ふるさと納税返礼品でも牛乳・アイス・チーズなど乳製品系の品が多数登録されています。