🗾 地名由来辞典

余市町 よいちちょう

北海道 / 余市町 江戸時代由来

AI生成

余市町の地名は、アイヌ語由来とされ、温泉のある場所を意味する説と、蛇の多い場所を意味する説があります。いずれも山田秀三が両説を併記しています。

語源

余市町(余市よいち)の地名は、アイヌ語に由来するとされています。町の公式解説では、江戸時代の通辞・上原熊次郎が「イヨチ(ユウオチの略)」を「温泉の有る処」と説明した説と、永田方正が「イオチ」を「蛇多く居る処」とした説を紹介しています。

いずれの説も、余市川流域の地形や自然環境を背景にした解釈です。山田秀三は『北海道の地名』でこの二説を併記し、特別な根拠がない限り両説を採るべきだとしています。

歴史的変遷

時代呼称備考
江戸時代ヨイチ / 與市『津軽一統志』などに見える表記。川と澗のある場所として記録される。
明治以降余市漢字表記が定着し、現在の町名となる。

地名の特徴

余市町の由来は、アイヌ語地名に多い「自然地形・自然環境」を表すタイプに属します。周辺の後志地方には、古平・仁木・赤井川など、アイヌ語由来や開拓史に結びつく地名が多く、余市もその一つとして位置づけられます。

また、町内には余市川が流れ、海岸部と河口部の地形が地名解釈に影響したと考えられています。温泉説・蛇説のいずれも、土地の特徴をそのまま地名化した可能性を示しています。

特産・名物

余市町は「北のフルーツ大国」とも称されるフルーツの産地であり、リンゴが最大の特産品です。またニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝がスコットランドに似た気候風土を求めて設立した余市蒸溜所が町内にあり、余市蒸溜所のシングルモルトウイスキーは国際的にも高い評価を誇ります。余市産リンゴを使ったドライフルーツやジュース、トマトジュースなどの農産物加工品、さらに数の子などの海産物加工品も地域の名産品です。

リンゴやウイスキー、農産物加工品はふるさと納税の返礼品として広く提供されており、フルーツとウイスキーの両面から余市の豊かな食文化を全国に伝えています。

参考資料・出典

最終更新: 2026-06-17