語源
蘭越町の地名は、アイヌ語の「ランコ・ウシ」または「ランコウㇱイ」に由来するとされます。意味は「桂の木が多いところ」「カツラの群生するところ」で、町域にカツラの木が多かったことを表す地名です。
現在の町名は、明治32年に尻別村から分村して南尻別村となったのち、昭和29年12月1日の町制施行にあわせ、役場所在地が蘭越にあったことから蘭越町へ改称されたものです。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 明治32年 | 南尻別村 | 尻別村から分村して成立 |
| 昭和29年 | 蘭越村 → 蘭越町 | 町制施行にあわせて改称 |
| 昭和31年 | 蘭越町 | 字名改正で町内の地名整理が行われた |
地名の特徴
蘭越町の「蘭越」は、アイヌ語由来の地名が近代の行政区画名として受け継がれた例です。後志地方には、同じくアイヌ語に由来する町名が多く、自然環境や川・沢・山の特徴を表す地名が目立ちます。
また、蘭越町では町制施行後も、旧来の地名や字名の整理を通じて地域の呼称が整えられており、地名の由来と行政史が重なっている点が特徴です。
特産・名物
蘭越町は清流日本一とも称される尻別川の流域に広がる農業の町で、ブランド米「らんこし米」が最大の特産品です。ニセコ連峰から湧き出るミネラル豊富な清流が米の品質を高め、「ゆめぴりか」や「ななつぼし」の食味ランキングでは特A評価を獲得しています。「ゆめぴりかコンテスト2023」では2年連続最高金賞を受賞した実績も持ちます。米のほかにはイチゴ・メロン・アスパラガス・じゃがいもなどの野菜類も生産されており、生乳を活かしたアイスクリームも地域の名物として親しまれています。
らんこし米をはじめとするブランド米や農産物は、ふるさと納税の返礼品として全国から高い支持を受けており、米どころ蘭越の味覚を手軽に楽しめる手段として活用されています。