語源
奥尻町の地名は、アイヌ語の イクㇱタモシㇼ(i-kus-ta-mosir)、または イクㇱウンシㇼ(i-kus-un-sir) に由来するとされています。いずれも「そこの・向こう側・の・島」「そこの・向こう側・にある・島」といった意味で、現在の奥尻島の位置を表したものと考えられます。
「奥尻」の漢字は、このアイヌ語の意味を日本語で表した当て字・意訳的な表記とみられます。北海道の島しょ部に多い、アイヌ語由来の地名の典型例です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 不明 | イクㇱタモシㇼ / イクㇱウンシㇼ | アイヌ語の原形とされる |
| 明治以降 | 奥尻 | 漢字表記が定着 |
| 現代 | 奥尻町 | 町名として使用 |
地名の特徴
奥尻町の「シリ」は、北海道の地名でしばしば見られるアイヌ語の sir(島・大地) に通じる要素です。道内では、利尻、知床 など、同じくアイヌ語に由来する地名が多く残っています。
奥尻町は縄文時代早期から人の営みがあったとされ、地名だけでなく、古い歴史を伝える遺跡や遺物も多く知られています。
特産・名物
奥尻町は日本海に浮かぶ離島・奥尻島に位置し、主産業は漁業です。良質の昆布を食べて育った「キタムラサキウニ」は甘みが強く、島を代表する高級海産物として知られています。また、小ぶりながら旨みが強くコリコリとした食感の「エゾアワビ」も島の名産で、本州ではなかなか手に入らない逸品として評価されています。近年は奥尻島産のぶどうを使った「音楽振動熟成ワイン」が注目を集めており、島の新たな特産品として産地の知名度向上に貢献しています。ふるさと納税の返礼品には奥尻産粒うに、音楽振動熟成ワイン、奥尻産米「ふっくりんこ」、黒毛和牛などが登録されています。