語源
上ノ国町(上ノ国)の地名は、北海道南部の日本海側を「上ノ国」、太平洋側を「下ノ国」と呼んでいたことに由来するとされています。15世紀ごろ、勝山館を拠点に北方交易の要地として栄えたこの地域に、「上ノ国」の名が残ったと伝えられています。
また、町内の各地名にはアイヌ語由来や地形・伝承に基づくものも多く、地域の歴史と結びついていますが、町名そのものは「上の国」という歴史的区分に由来する説明が有力です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 室町 | 上ノ国・下ノ国 | 北海道南部の日本海側と太平洋側を区分した呼称とされる |
| 室町 | 上ノ国 | 勝山館を擁する交易拠点として地名が定着 |
| 明治 | 上ノ国村 | 近代行政区画として村制が成立 |
| 昭和 | 上ノ国町 | 町制施行により現在の町名へ |
地名の特徴
上ノ国町は、北海道の中でも早い時期に和人の定住が進んだ地域として知られます。地名もまた、単なる方位表現ではなく、交易・政治・交通の中心としての歴史を映している点が特徴です。
同じ檜山地方には、江差町や厚沢部町など、アイヌ語由来や地形由来の地名が多く見られますが、上ノ国町は「国」という歴史的な呼称がそのまま残った点に特色があります。
特産・名物
上ノ国町は日本海に面した自然豊かな町で、日本海の海洋牧場で育てた養殖蝦夷あわびが代表的な特産品です。酸素と新鮮な海水を送り込みながら丁寧に育てられたあわびは、味が凝縮されており高い評価を受けています。また、北海道内でも雪解けが早い地域ならではの春の味覚として、3月下旬から収穫できるアスパラガスも名産品の一つです。さらに、町内の廃校となった旧湯ノ岱小学校を利活用したワイナリーで醸造されたワイン(ロゼスパークリング・白スパークリング・赤ワインなど)が近年注目を集めています。ふるさと納税の返礼品には養殖蝦夷あわび、アスパラガス、ワインのほか、ポーク製品や地元産野菜なども登録されています。