語源
富良野(ふらの)の地名は、アイヌ語の「フラ・ヌ・イ(huranu-i)」に由来するとされる。 一般的には「臭気をもつ所」あるいは「においのするところ」を意味し、十勝岳周辺の火山活動による硫黄臭を含んだ富良野川の水にちなむと考えられている。 また別説として、「フラヌ(赤い溶岩や焼石の多い場所)」に由来するともいわれ、いずれも十勝岳周辺の火山地形との関係が深い。 現在の「富良野」という漢字表記は、アイヌ語音をもとに当て字として整えられたものである。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 江戸時代 | フラヌイ | アイヌ語地名として伝承 |
| 明治 | 富良野 | 和名表記が定着 |
| 昭和 | 富良野市 | 1966年に市制施行 |
地名の特徴
富良野は北海道のほぼ中央部、富良野盆地に位置する。 周辺には上富良野町・中富良野町・南富良野町があり、いずれも「富良野」の名称を共有している。これは富良野川流域を基準として、上流・中央・南部を区分した地名体系によるものである。 現在ではラベンダー畑や観光地として全国的に知られているが、その名称には十勝岳の火山活動とアイヌ文化の痕跡が残されている。
特産・名物
富良野市はラベンダーとワインで全国に名高いまちである。一面に広がるラベンダー畑は夏の北海道を代表する景観として知られ、ラベンダーを使ったポプリや精油、ラベンダー関連の加工品が土産品として人気だ。また、富良野産ぶどうを100パーセント使用して半世紀にわたり醸造を続けてきた「ふらのワイン」は道産ワインの草分けとして高い評価を受けており、「シャトーふらの」「バレルふらの」など個性的なラインナップが揃う。農産物では糖度の高い「ふらのメロン」が北海道二大ブランドのひとつとして知られ、肉厚でジューシーな果肉が全国の食通に愛されている。ふるさと納税の返礼品ではふらのワインのセットやラベンダー関連品、ふらのメロンが人気を集めており、富良野の豊かな自然と食文化が広く発信されている。