語源
手稲の地名は、アイヌ語の「テイネィ / teyne-i」に由来するとされます。意味は「濡れているもの」「湿っているもの」などで、手稲山麓に広がっていた開拓前の低湿地帯を指したものと考えられています。
札幌市の説明でも、手稲は明治初期に交通の要衝として開けた地域であり、地名自体はそれ以前の自然環境を反映したものとみられます。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 明治 | 手稲村 | 1872年に発寒村から分離して開村 |
| 昭和 | 手稲町 | 1951年に町制施行、1967年に札幌市へ編入 |
| 平成 | 手稲区 | 1989年に札幌市西区から分区して成立 |
手稲区は、もともと手稲町として発展し、札幌市への編入後も市街地の拡大とともに住宅地として成長しました。1989年の分区により、現在の手稲区が誕生しています。
地名の特徴
手稲の地名は、北海道に多いアイヌ語由来地名の一つです。周辺には、同じく自然地形や土地の状態を表す由来を持つ地名が多く、手稲もその土地の湿り気や地勢を示す名称として理解できます。
また、手稲山や手稲遺跡など、地名を冠した地域資源が多く、地名が地域の歴史や景観と強く結びついている点も特徴です。
特産・名物
手稲区は都市近郊農業が盛んな地区であり、手稲山口地区を中心に水はけの良い砂地を活かした農産物の産地として知られる。代表的な特産品としてサッポロスイカと**大浜みやこ(かぼちゃ)**がある。
サッポロスイカは昼夜の寒暖差を活かして栽培される大玉スイカで、肉質が締まり糖度が高い点が特徴である。大浜みやこはスイカ産地を転換する形で普及したかぼちゃ品種で、ほくほくとした食感と濃い甘みが好評を博しており、両者とも近郊の直売所で旬の時期に購入できる。また、手稲山(標高1023m)を擁するスキーリゾートエリアとしての顔も持ち、冬季の観光客に向けた地域の食文化発信も行われている。ふるさと納税(札幌市)の返礼品としては、道内の農水産加工品が幅広く用意されており、手稲産の農産物もその一端を担っている。