語源
千代田町の町名は、昭和30年(1955年)に長柄村・永楽村・富永村の合併で誕生した千代田村に由来します。『千代田村誌』は、この村名が合併に際して新しく選ばれたものであることを、決定の経緯とともに記録しています。
新村名は公募されました。応募は4,468通にのぼり、村名案は461種に及んだといいます。三か村にゆかりの深い長良神社にちなんで「長良村」としてはどうかという提案もありました。しかし「新村に命名するには旧村名にこだわらず、旧村名に使った文字は使わないのがよい」という意見が強く、「三か村とも農村であり千代に八千代に栄える農村という意味合いからも『千代田村』を新村名として選ぶべし」として衆議一決し、これに決定したと記されています。
つまり町名の「千代田」は、既存の地名を受け継いだものではなく、三か村が農村として末永く栄えることを願って合併時に新たに作られた名です。
歴史的変遷
| 時代 | 呼称 | 備考 |
|---|---|---|
| 昭和 | 千代田村 | 昭和30年3月31日、長柄村・永楽村・富永村が合併して成立 |
| 昭和 | 千代田村(2か村) | 昭和31年9月30日、旧長柄村が境界変更(分村)で離脱し中島村(現邑楽町)へ合併 |
| 昭和 | 千代田町 | 昭和57年4月1日に町制施行 |
地名の特徴
千代田町は、合併に際して新しく作られた瑞祥的な地名です。『千代田村誌』によれば、群馬県の合併計画試案では富永村・永楽村で一村、長柄村・高島村・中野村で一村とする案が示されていましたが、協議の結果、県の試案によらない長柄・永楽・富永の三か村合併が成立しました。三か村はいずれも純農村で、宗教・水利・産業経済など広い分野で古くから関係が深かったと村誌は述べています。
ただし成立後の千代田村は一枚岩ではなく、役場庁舎の新設問題などをめぐって旧三村間に意見の相違が生じ、昭和31年9月30日をもって旧長柄村が分村して離脱しました。現在の町域は、旧富永村・旧永楽村の二か村にあたります。
特産・名物
千代田町は、利根川の恵みとともに育まれた豊かな自然と文化が魅力です。特産品としては、新鮮な魚介類や地域の食材を活かしたものが多く見られます。
- 銀鮭切り身(規格外):群馬県産の銀鮭は、その脂の乗りと風味の良さから地元で親しまれてきました。特にふるさと納税の返礼品としても提供されており、手軽に美味しいお魚を味わうことができます。
- 利根川の恵み:町の歴史や文化財からもわかるように、古くから利根川は生活と産業の中心であり続けてきました。この豊かな水資源が、地域特有の食文化や伝統的な行事(例:かわせがき)を育んできました。
千代田町では、新鮮な海の幸をはじめとする地元の食材が、様々な形で食卓を彩ります。